目的達成に向けてのコミュニケーションスキルとは!?

 前回はコミュニケーションについて記述しましたが、今回はその続きの目的達成に向けてのコミュニケーションスキルについて書き進めたいと思います。 023

 さて、目的達成に向けたコミュニケーションスキルには何があるのでしょう。それは大きく分類すると次の項目に分類できると考えています。

【コミュニケーションスキル】
①アプローチ技術
②聞く技術
③相手に興味をもたせる技術  ④ノンバーバル技術
⑤ネゴシエート技術 

 『アプローチ技術』とはビジネス上のキーマンと呼ばれる対象に何気なくアプローチを行いその場で相手に好印象を与えることで最終的にはビジネス成功へと導きます。しかしアプローチの仕方によって最初の印象が悪いことでその後も引っ張ってしまい後々の相手との付き合いに影響を与えてしまう、その結果ビジネス成功どころか仕事上の付き合いがなくなってしまう話もよく耳にします。アプローチスキルが高い、上手だと思われる方は何が違うのでしょうか。それはアプローチ対象が明確であることは勿論、相手の緊張感をほぐすスキル、定番で切り札となる話題を持っている、基本に忠実に挨拶を忘れないといったところでしょう。

【アプローチ成功要因】
①相手の緊張感をほぐすこと
②挨拶を明確に行うこと
③切り札となる定番の話題を持っていること。

 挨拶や定番の話題を持っているのは基本ですが、特に相手との障壁となる緊張感をほぐす技術には驚くものがあります。緊張感をほぐすのはやはりノンバーバル(非言語)なのかなと。ある書籍によると会話中に相手の印象を決めるのは、会話が1割で9割は外見・態度・しぐさ・表情・意欲といった言葉以外による影響が強いことが研究でわかっているようです。特に相手に悪い印象を与える可能性のあるしぐさや表情は常日頃から意識して直していかないといけません。その点に関しては私も失敗談が多々あり、その点は強く反省しています。基本は笑顔で相手と接すること、それを心がけてください。

 さて次に『聞く技術』ですが、聞く技術を細分化するとどのようなものがあるのでしょうか。

【聞く技術】
①アイコンタクト      ②相槌
③話の腰を折らない     ④繰り返し復唱
⑤集中して聞き手に徹する  ⑥相手の話の内容を自分の言葉で言い換えて確認 
⑦時折質問を行う 

 会話の基本ですね。日常での会話中にアイ・コンタクトや相槌などは皆さんも行っていると思いますが、ここで重要すべきなのは⑥相手の話を自分の言葉で言い換えて確認を行い⑦質問を行うことです。自分の言い方に変えて確認を行う、質問を行うことで相手との認識の違いについて確認をとりながら自分の認識に修正が図れます。そこは会話に集中して必要な事項を確認していきましょう。聞き手としてのスキルを向上することでコミュニケーションの達人になれることもあります。話す対象は勿論選んではおりますがやはり「人間は話を聞いてほしい」という欲を持っていることに起因します。その欲に対し真摯な態度で聞き手として受け入れることで相手からの印象は驚くほど変わるはずです。

 『相手に興味を持たせる技術』については相手の興味がある分野を知っていることであると考えられます。相手が興味を持っている「話題」については相手との会話の中でそこから興味のある分野の話題の引き出しを持っているということになります。事前に相手の興味がわかれば良いのですが、日常のビジネスではそういう訳にはいきません。常に情報を収集して興味のある話題をまとめておきましょう。その他、相手に優位をもたらす話題、利益につながる話題は比較的興味を持ちやすい話題ともいえますが、話の内容によっては相手に嫌らしく感じさせてしまいますのでさりげなく切り出す程度でまずは相手の心情をさぐり、興味を持つようであれば会話につなげていくと良いのかもしれません。

 『ノンバーバル技術』については前述したとおり。会話中にこのような「なくて七癖」の癖があれば直していきましょう。ビジネスコミュニケーションの基本ですね。

【会話中の直すべき癖】
①目を合わせない。   ②上目づかい、横目づかい、顎を出す。
③頬杖         ④腕を組む。足を組む。
⑤手で物をもてあそぶ  ⑥ヘラヘラ笑う
⑦髪をいじる。     ⑧舌打ちする。舌を出す。

 最後に『ネゴシエート技術』については、相手からこちらが優位となる情報を取り出す能力です。ネゴシエーターとして活躍するには「相手を知り自分を知ること」が必須でありその他そのビジネスの場にあった情報を収集している必要があります。その上でネゴシエータのスキルとしては次のものがあります。

【ネゴシエータースキル】
①会話に状況に合わせた自分なりのプラン、ストーリーがある。
②自分のシナリオから外れる内容であればやんわりと話の修正を図る。
③相手のメリットを伝えながら自分の有利となる会話を作る。
④相手と話を合わせるスキルが高い。共感力が強い。
⑤会話の後も相手に悪い印象を与えない。もしくはアフターフォローをきっちりとやる。

 その場でプランを作ることはおとしどころがある会話ではさほど難しいことではありませんが、できれば事前に自分のプランにロジック思考を加え質問があることを前提に自分なりのストーリーを持って会話に努めていきましょう。

 今回の目的達成に向けてのコミュニケーションスキルはいかがでしたでしょうか。

 私自身、今回の記事を書きすすめながら、恥ずかしながら反省をしながら書いているのが実情です。上述したことを踏まえてコミュニケーションスキルの再認識をするとともに更なるスキル向上に努めたいかなと。