教育へのソーシャルメディア活用と問題!?

 本日は『教育へのソーシャルメディアの活用と問題!?』について書いていこうと思います。

 私自身は社会にでて早10年現在教育する立場、現場には立っておりません。私の課題は企業でのソーシャルメディアの活用と広報活動になりますが実際にSNSを使用して思うこと、当たり前のように情報漏えいの危険性が介在しSNSでは多種多様な情報や人・コミュ・ネットワークが溢れており情報の捉え方次第で全く物事の見方が変わってしまうこともあります。選択次第で自分の能力を引き出してくれる情報、成長させてくれる情報もあればモラルが欠如した情報もあります。コミュであれ情報であれ意思を持って選択をしなければならないということ、そしてそれを自分のステージに持ち込み正しい捉え方で「活用」していけなければならない課題を持っています。

 なぜ今回この題目で書こうと思ったのか。それは成熟されていないモラル観念の人間の教育にそうしたソーシャルメディアを活用するのは非常に難しく障壁がある、しかし反面ではニュージェネレーションである彼らはPCやスマホ世代であり、早い段階から情報通信機器を使った情報の捉え方とコミュニケーションを慣れさせるべきとも言えます。その両極にこれからの社会を担っていく人を育成する教育ステージにどうバランスをとりながら活用していくのか、そして今後の教育の在り方に常日頃から興味を持っていたことが理由です。現実の教育ステージの役割は大きく「生徒」「教師」「親」に分類されます。更に細分化すると、生徒には学年、先輩・後輩、友達、部活動の友達の関係、親はPTA・一人っ子の親、複数の子供を持つ親の関係、教師も勿論科目別、先生・学年長・管理職の先生など様々な関係性があります。ソーシャルメディアはそうした関係・グループの成長促進につながる潤滑油の役割になることもあれば、情報の予想できない波及により関係や信頼を破壊してしまう可能性を持つ危険性も秘めています。

 ソーシャルメディアの力とはなんなのでしょうか。それは「いつでも」「どこでも」「共感し合える」「共有し合える」なのでしょう。例えば部活動で活動のある瞬間を共有したことをSNSを通して感じあい他校の生徒とつながりを強化、お互い励ましあう関係、かけがえのない信頼関係を構築したというケースもあるでしょう。学業ではわからない問題に対してSNSで教師とやり取りを行い解決をした、その結果クラス全体で「知識を共有」することで全体的な知識向上、意欲向上につながることもあります。
更に国際化が進む中、ソーシャルメディアを通して海外の同学年同士でつながりができ交流会に発展する可能性も広がりそういった部分でソーシャルメディアは活用されていくこともあるかもしれません。

しかし反面のケースでは一人の生徒が特定の対象に誤った情報をソーシャルメディアを通して送信したとします。このことで生徒と親友の関係が壊れてしまう可能性、その親同士も関係が悪化してしまう、最終的には先生との信頼関係がその教育ステージの外のことで破壊されてしまうこともあります。この場合『人物とソーシャルメディアの予想不能な影響の度合い』と『教育ステージとソーシャルメディア上で相違のある関係性の存在』『不明な関係性による情報のやり取り、情報漏えい』『モラル欠如』といった事象が発生してしまうことが問題となるわけです。

 では問題改善としてはどのようなことが挙げられるのでしょうか。当たり前のように規制強化が図られ、ソーシャルメディア上で親、教師の監視を強化すること、履歴やSNS上の交友関係を確実に把握していかなければならなくなります。そうなることで生徒側ではSNS上でも学校生活も両方に窮屈を感じてしまい、最終的にはSNSに意義を感じなくなっていくでしょう。

 ここで間違ってほしくないのは、今の世代はSNSに参加するかどうかが問題ではなく既にそのステージ上にいるということです。私たちの世代ではテレビ・ラジオ・インターネットがメディアとしてあげられますがメディアに視聴参加するということはごくまれでした。しかし現在教育を受けている方はジェネレーションZ世代(ニューサイレントジェネレーション)と呼ばれ、世代価値観が異なり早い段階からソーシャルメディアに慣れさせ率先して活用していかなければ他県・海外に遅れをとってしまう「教育にかかせない、外せない分野である」世代であることを深く認識する必要があります。つまり非常に難しいことではありますが、教育はソーシャルメディア上の教育ステージ枠組みを構築して生徒側にはソーシャルメディアに興味と意義を持たせつつその規制の枠組みを意識させないようにする仕組み作りを行うこと、そして教師・親側は広い視野と正しい認識を持って適度な監視を行う仕組みが必要になるようです。そして生徒はこの欠かすことのできないソーシャルメディアを通して多様な人との交流を深めつつ大切な時間を共有すること、教育側はその活動を通して最終的には地元産業を担うリーダー的人材を育成する「ふるさと教育」を実践することで生徒の将来の方向性を慎重に定めていかなければならないのかもしれません。

 さて実際に教育する側はソーシャルメディアに対してどのような取り組みを行っているのでしょうか。最近目にとまった活動でソーシャルメディアの力により教育改革促進に繋げる取り組み『GKB48』の活動です。G「学校」K「広報」B「勉強会」の略語のようで広報活動は勿論メインテーマとして教育改革、サブテーマとしてSNSを含めたソーシャルメディアの正しい理解、活用による勉強会を行い現場に役立てていこうというボランティアグループの活動取り組みで「これからの教育の話をしよう!教育改革×ソーシャルの力」というイベントなども開催しているようです。Facebookにサイトもあるようですので教師の方は時々ページを覗いてみると教育ステージに役立つ興味深い内容の情報があるかもしれません。

 少々長くなってしまいましたが教育へのソーシャルメディア活用は非常に難しい問題であり障壁も多々ありますが、試行錯誤を行いながら少し筒でも教育改革促進につなげてほしいと祈念して本日の投稿を終了致します。機会があればまた記事にしたい議題です。