地域情報データ収集目的とデータ定義について!?

 今回はマーケティングにおける企業環境分析に前のプロセスである地域情報のデータ収集について書いていきたいと思います。

 なぜ今回この議題で書こうと思ったのかと申しますと、今回の目的としては現在製作中のソフトウェアに地域情報データ収集を行いデータシートを出力させ、地域特性分析及び企業環境分析に活用したいと考えています。今回は製作過程の一貫として書いているものとしてご覧頂ければ嬉しく思います。

 まずはこの地域情報データ収集はどのような目的意識のもとで行っていくことが必要なのでしょうか。このデータ収集における目的は①地域特性の抽出 ②その地域での売上向上における対策要点の抽出 ③分析を元にしてエリア・マーケティング活動改善といった目的意識の元でデータ企業環境分析を進めていくことが必要です。

 ではデータ収集はどのようなデータを収集して進めていくべきなのでしょうか?

 現在、自社製作ソフトウェア『 Sales strategy Research support』では現在地域情報分析においてエリアマーケティングの項目で地域情報を次の7項目に分けてデータ定義を図りデータ入力と統計を行うプログラムで進めていこうと考えています。

「社会・経済・生活環境に関するデータ」
この項目では人口世帯の構造の世帯数・規模・構造・マーケットセグメンテーション・生活環境などのデータ収集を行います。そのエリアの人口の転入・流入状況なども確認することで地域活性・魅力なども測るデータ定義を行いたいと考えています。

「気候・地理・風土特性に関するデータ」
この項目ではそのエリアの気象・地理状況・風土としての伝承、伝統についての特記事項、文化所産のデータ収集を図ります。

「生活文化特性に関するデータ」
この項目ではそのエリアの平均家計年収、生活スタイルついての衣・食・住生活、生活空間としての施設はどの程度配備されておりどこを拠点としているか、就業に関連するデータ及び就業率についてのデータ収集を図ります。

「流通特性に関するデータ」
この項目では市場・流通における商業の規模・商業拠点・日々の状況についてのデータの収集を行います。

「商品の市場特性に関するデータ」
参入を図る市場特性として商品市場の現状、購入・使用者属性のデモグラフィック要因、サイコグラフィック要因や使用状況についてのデータ収集を図ります。

「競争市場に関するデータ」
この項目では参入を図る競争市場の規模、自社のポジション、流通シェア、競争者の状況、競争状況についてのデータ収集を図ります。

「自社に関するデータ」
この項目では自社に関するデータとして売上高、製品在庫状況、本社・支店間のコスト配分、自社リソース状況についてのデータ収拾を図ります。

 ざっとデータ定義について述べましたがこの7大項目に分類され収集されたデータを更に前回の3C分析に当てはめ分析表の出力を行っていくことで他エリアと比較する為のデータ及び地域特性を抽出してその地域独自のマーケティング戦略立案を図りマーケティング効果を高めていくことを考えています。

 地域情報データ収集以降の流れとしては次のような流れで取り組んでいきます。

①地域情報を7大項目にわけてデータ収集→②地域情報データシート作成(マスタデータ、地域データで2種類のデータシート出力を検討)→③企業環境分析3C分析の実施→④地域特性+企業環境分析を踏まえたマーケティング活動改善

 正直データとしては何か不足している点はないか、特性を調査するにはデータがまだまだ不十分かなとは考えていますが、まずはプログラムの下地を作り試作品を作り上げていこうかと。現状はまだデータ定義づけの段階でありまだまだ完成は先になりそうですが試行錯誤をしていきながら早期に実現を目指したいと思っています。